思い出に残る写真。そんな写真を一枚撮ってみませんか。

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絞りを学ぶ②

写真は絞りによって大きく変わるものである。まず明るさが変わると同時に、被写界深度(ピントの合う範囲)も変わってくる。例えば絞り値優先モード等にセットしたカメラで、シャッタースピードは一定に絞り値だけを変えていくと変化がよく分かる。大きな絞り(F2ぐらい)で撮影した場合は、光量が大きくてシャッタースピードが一定なので、明るすぎるぐらいの写真が撮れる。中くらいの絞り(F5.6)なら概ねちょうどいい感じの写真が撮れる。小さい絞り(F16)になると光量も小さく、シャッタスピードが一定なので暗い写真になってしまう。この要領で、絞りに合わせてシャッタスピードを調整すると、仕上がった写真の背景のボケ具合が変わっていく。絞りが開いていればいるほど、背景や前景はボケてしまう。逆に絞られると、ボケが小さくなり被写界深度が深くなるので、背景も前景もピントが合っているような写真になる。

被写界深度と焦点距離

ピントの合う範囲の「被写界深度」は焦点距離が短い広角レンズだと深くなります。望遠レンズなどは絞ってもそれほど深くなりません。広角レンズは元々被写界深度が深いレンズです。ですから、少し絞っただけでピントの合う範囲がとても広くなります。また、F値が明るいレンズほど浅い被写界深度を使うことができます。ポートレートなど、背景をボカして撮影したい場合は、望遠レンズで開放F値が明るいものがいいです。

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