多重露出とは
一枚のフィルムに2回以上の露出を行うことを「多重露出」といいます。フィルムを送らずにシャッターを2回以上開ければいいだけの簡単な原理ですが、カメラによっては出来ない機種もあります。一番簡単にできるのは、やはりマニュアルカメラになります。手動巻上げタイプまたは、手動巻き戻しタイプのカメラなら、巻き戻しレバーを回して、緩みをなくし、1回目のシャッターを切り、フィルム巻き戻しロックボタンを押す。巻き戻しレバーを抑えたまま、フィルム巻き上げ、再びシャッターを切る。と言った手順で行う。オートフォーカスカメラでも「多重露出機能」がついている機種もあるので、説明書で確認し、レバー操作や、ボタン操作で多重露出モードにセットする。3回以上の露出をする場合は、そのたびにセットし直す必要がある機種もあるので、説明書で確認してから撮影する。
多重露出の応用
多重露出を使って撮影するのに有効的なのが花火だ。背景はほぼ真っ暗の夜空なので長時間露光しても大丈夫だ。ISO100の感度のフィルムで、絞りをF8程度に設定し、シャッタースピードを1秒程度に設定して撮影。これを多重露出で重ねていけば、幾重にも花火が同時に上がっているような写真になる。1回撮影する毎にフレーミングを少しずつ変えれば、画面全体に花火が上がっているように見せることもできる。